台風25号は6日午前11時時点で長崎県対馬市の北北西約160キロにあり、長崎県や佐賀県の一部を暴風域に巻き込みながら時速40キロで北北東に進んだ。気象庁によると、中心気圧は975ヘクトパスカルで最大風速30メートル。7日未明には日本海中部で温帯低気圧に変わる見込みという。
福岡県によると、同県福津市で40代女性が強風にあおられて転倒し、右足首の骨が折れる重傷を負った。福岡市東区の志賀島では道路沿いの電柱が倒れ、九州電力によると付近で停電が発生した。
3連休初日の交通機関も乱れた。JR西日本などによると、山陽新幹線小倉―博多間が一時運転を見合わせ、九州新幹線で一部遅れが出た。博多―長崎の特急「かもめ」が始発から上下線6本を運休するなど在来線にも影響が出た。西日本鉄道は午前9時以降、全列車で運転を見合わせた。九電によると、正午時点で福岡・佐賀・長崎3県で計約5千戸が停電している。