ノルウェーの巨匠エドバルド・ムンクの作品約100点を紹介する「ムンク展――共鳴する魂の叫び」(朝日新聞社など主催)が27日、東京・上野の東京都美術館で開幕する。同館で24日、展覧会の目玉となる名画「叫び」の最終点検があった。ノルウェーのムンク美術館から来日した絵画修復士が、輸送時の傷や光による変色などがないか調べた。
ムンクの「叫び」など100点来日 秋に上野で大回顧展
4バージョンある絵画「叫び」のうち、今回展示される作品は日本初公開。2004年にノルウェーで盗難被害に遭っており、警備は特に厳重だ。絵画修復士のインゲル・グリムスタッドさんらがライトと拡大鏡を使って念入りに点検。「盗難の際についた古傷も調べましたが、異常はありません」と話した。
展覧会は来年1月20日まで。問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600)。(木村尚貴)