大阪有数のブドウ産地である大阪府柏原市のお寺の本堂に、ブドウの天井画がある。住職の妻が日本画の技術を学び、1年がかりで2年前に完成させた。ワイナリーを訪れた国内外の観光客や校外学習の小学生ら千人ほどが訪れ、地域の話題になっている。 天井画があるのは柏原市太平寺2丁目の安明寺(あんみょうじ)。作者は大橋紀恵さん(75)。高さ約4メートルの天井にある9×9マスの60センチ四方の格子状の天井板のうち、照明がある中央の板を除く80枚にブドウの新芽や黄緑色のマスカット、紫色のブドウなどを描いた。 きっかけは、寺の大規模工事だ。安明寺は1628(寛永5)年の創建で、寺に残る記録ではおよそ200年以上、本堂の修繕をしていなかった。屋根瓦の傷みや雨漏りがひどく、2015年9月から約1年、屋根の補強など大がかりな工事をすることになった。 「門徒に寄進などの協力をお願いするからには、自分にも何かできないか考えていた」(大橋さん)。そんなとき、寺の修繕にあわせて花の天井画を描いた福井県の寺があると知り、現地を訪れた。作者である住職の妻から「あなたもできるわよ」と背中を押され、挑戦しようと決意した。 モチーフにブドウを選んだのは、ブドウが地元の象徴的な存在だからだ。 大橋さんは福井県武生(たけふ… |
ブドウの天井画80枚、産地の寺に 住職の妻が描いた
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