被爆死した児童や生徒23人が着ていた衣服や弁当箱が、平和記念資料館本館の一画に並べられている。その一つが、遺骨さえ見つからなかった女学生の制服だ。 原爆資料館リニューアル 「死者の悔しさ伝わってくる」 被爆者は今、核兵器と人類の関係は…核といのちを考える 【動くグラフ】世界の核兵器、これだけある 紺地に白の丸襟、ウエストベルト付きの制服は、広島県立広島第一高等女学校(現・県立広島皆実高校)1年の中島正子さんが手縫いしたものだ。手先が器用だった。胸の部分に名札や校章も付けられている。 1945年8月6日朝、13歳だった正子さんは「行ってまいります」と家族に言い、学徒動員先へ向かった。 午前8時15分、広島に原爆が… |
妹の制服だけが残った 泣き崩れた兄、原子核物理学者に
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