梅雨入りを前に、広島市中区の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑前で15日、31万4127人の名前が記された原爆死没者名簿の「風通し」があった。名簿は全116冊で、昨年8月6日、新たに5393人の名が加えられた。
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原爆が投下された午前8時15分、市職員が慰霊碑の前で黙禱(もくとう)。慰霊碑内の石室から名簿を取り出し、傷みがないかめくって確認し、風にあてた。
風通しは、名簿の状態の確認や慰霊の思いを新たにすることが目的で、毎年この時期に行われる。昨年8月6日以降に死亡が確認された被爆者の名前は、今年8月6日の平和記念式典で奉納される。(東郷隆)