(2日、選抜高校野球 東邦4―2明石商)
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外角直球で最後のアウトを空振り三振で奪うと、東邦のエース石川昂弥君(3年)は右手を突き上げた。平成最初の大会を制した東邦が、平成最後の大会でも決勝進出を決めた。
チームの昨秋の公式戦打率は選抜出場校トップの3割8分6厘。強力打線のイメージだが、石川主将はチームの強さに「我慢強さ」を挙げる。1回戦は1―1から七回に2点を勝ち越したのを皮切りに、後半に力強さを見せている。
この日は六回の守備で先頭打者の中堅左への飛球を追った中堅の河合佑真君(3年)がダイビングキャッチ。守備で粘り強さを見せると、練習場に計11台の打撃マシンがあるなど打ち込んで来たチームが本領を発揮。七回2死一、二塁から吉納翼君(2年)が中越えに先制本塁打を放った。
この勝利で東邦は選抜大会で通算55勝。優勝4度とともに中京大中京(愛知)と1位で並んだ。決勝で勝てば優勝回数も勝利数も単独トップになる。森田泰弘監督は「決勝でも積極的に打つ。自分たちの力を出し、粘り強く戦いたい」。(上山浩也)