(29日、高校野球愛知大会 碧南7―0三谷水産)
ニュースや動画をリアルタイムで!「バーチャル高校野球」
「最後の夏、船に乗っている5人にもう一度、野球をやらせたかった」。碧南に敗れた三谷水産のエース吉田蓮君(3年)は悔し涙を抑えきれなかった。
県内唯一の水産高校。5人は海洋工学コースの3年生。5月から7月4日までの乗船実習のため、試合への出場がかなわなかった。
5人の中には主将らレギュラー選手のほか、今春の練習試合で顔に打球を受けて投げられない日々が続いた投手の稲吉春希君(3年)もいた。吉田君は、2人で初めての夏の大会のマウンドを経験したいと願っていたという。「稲吉君はようやくけがが治ったところだった。1回戦に勝てば2回戦は出場できたのに、申し訳ない」と悔しがった。(連勝一郎)