第101回全国高校野球選手権愛知大会が29日に開幕し、パロマ瑞穂野球場(名古屋市)であった始球式に、平成最初の選抜大会(1989年春)で優勝した当時の東邦のエースで、プロ野球・中日などで活躍した山田喜久夫さん(47)が登板した。
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東邦は平成最後となった今春の選抜大会を制し、令和初の夏の優勝もめざしている。母校のユニホームに背番号「1」を背負ってマウンドに立った山田さん。投じたボールは捕手の手前でワンバウンドしたが、スタンドからは惜しみない拍手が起こった。「マウンドから投げるのはプロ以来で、キャッチャーが遠く感じました」と笑みを見せた。
山田さんは選抜優勝後、その年の夏も甲子園に出場した。今大会に臨む球児たちに、「夏の大会は特別なもの。ゲームセットまで何が起こるかわからないので、球児の皆さんには諦めず白球を追いかけてほしい」とエールを送った。(竹井周平)