第101回全国高校野球選手権愛知大会を前に、開会式のリハーサルが28日、会場となる名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂野球場であり、高校生らが入念に準備を進めた。開会式は29日午前9時から予定されている。
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会場では、県高校野球連盟の役員や、式の進行に携わる高校生らが入場行進の手順を確認したり、校名を記したプラカードを順番に並べたりした。
開会式には、八つのシード校など55チームが参加する。司会を務める椙山女学園放送部の風岡真白(ましろ)さん(3年)は「同じ高校生が活躍する場。はきはきと読んで選手の応援になるようなアナウンスをしたい」。根来(ねごろ)珠緒さん(2年)も「令和最初の開会式で、持っている力を出せるよう頑張りたい」と意気込む。
入場行進の演奏は愛知商の吹奏楽部が、先導は中京大中京のチアリーディング部が担う。リハーサルを終えたチアリーディング部の伊藤瑠海(るあ)さん(3年)は「笑顔を輝かせて会場を盛り上げたい」と話した。
大会初日は9球場で25試合が予定されており、順調に進めば、決勝は7月28日に岡崎市民球場である。
熱中症対策を強化 試合開始1時間早く 球場に経口補水液
熱中症対策のため、県高校野球連盟は今年から、愛知大会の第1試合の開始時刻を1時間前倒し、午前9時にする。昨年までは2試合開催日は10時で、3試合開催日のみ9時だったが、初日のパロマ瑞穂野球場と決勝戦以外は9時開始で統一する。29日の開会式も、午前9時に始める。
このほか、会場となる10球場に選手や審判のための経口補水液を常備。気象状況に応じて客席へのテントの設置も検討する。猛暑に加えて梅雨の蒸し暑さも予想されるため、県高野連は来場者にも自主的な熱中症予防策を心がけるよう呼びかけている。
大会中に雨が予想される場合、試合を中止するかどうかの判断は、各球場の試合開始2時間前をめどに決まる。中止の情報は県高野連のホームページ(
https://www.aichi-kouyaren.com/
)に掲載される。29日の開会式は天候不良の場合、式を簡略化し、スタンドの屋根の下で選手宣誓を行う予定。