第101回全国高校野球選手権愛知大会2日目の30日、春日井市民球場(愛知県春日井市)では、第1試合の日進西―桜台が試合中に雨が激しくなり、四回終了後に降雨ノーゲームに。天候回復の見通しはたたず、第2試合の東邦―天白も中止となった。
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球場には、春の選抜大会を制した東邦の今大会初めての試合をみようと、第1試合の序盤から観客が詰めかけた。入場券売り場の前には「TOHO」のロゴが入った野球帽姿のファンが行き交い、駐車場もほぼ満杯になった。
午前11時半ごろ試合の中止の情報が伝えられると、球場周辺のあちこちで「えー、がっかり」「せっかく来たのに」といったため息交じりの嘆声があがった。試合に備えて球場入りしていた東邦の選手たちも足早に引き揚げた。
東邦の野球部後援会の浅野佳伸会長(75)によると後援会のメンバーやOB、保護者だけでも約50人がすでに到着していたという。浅野会長は「チームは絶好調で、選手たちは『早く船出したい』という気持ちだったと思う。でも天気には勝てない。仕方ない」と残念がった。
東邦の石川昂弥(たかや)主将(3年)は「試合を楽しみにしていたので残念。実戦の間隔が空いてしまうことは気がかり。良い状態で初戦を迎えられるように準備したい」と話した。(高原敦)