６月から始まる高速道路の新しい料金制度。与党からの反発で政府内で見直す・見直さないと方針が二転三転していることについて、前原国土交通大臣は「党の要望は二律背反だ」と批判し、依然として混乱が続いています。

　高速道路の新しい料金制度を巡っては、ＥＴＣ割引の廃止が実質値上げにつながり、無料化を掲げたマニフェストに反するとして与党が反発しています。

　これについて前原大臣は、現時点では見直しは行わないものの、国会審議によっては修正もあり得るという方針を示していますが、２３日の会見で改めてこの問題を批判しました。

　「（高速の建設促進を）要望されておきながら、値段が上がってはいかんといわれるのは二律背反。小沢さんが（個別の政策の批判を）言うような窓口になっていることも政策調査会がないことが起因をしているのではないか」（前原誠司 国交相）

　前原大臣はこのように述べ、「高速道路の整備は党からの要望だ」と強調、現時点での見直しを改めて否定しました。

　その上で前原大臣は、党の窓口が小沢幹事長に一本化されている点について批判を展開するなど、高速道路の新しい料金制度の見直しを巡る混乱が続いています。（23日16:44）