政府が今年度予算の執行抑制に踏み切るのに伴い、日銀は4日、金融市場の混乱を防ぐため地方銀行などに対しておよそ1.9兆円もの大量の資金供給を実施しました。
政府は、赤字国債発行に必要な特例公債法案の今の国会での成立が絶望的になったことを受けて、予算の執行抑制措置を実施します。その1つとして、地方自治体に対し4日配分する予定だった地方交付税4兆1000億円のうち、1兆4000億円の支払いを来月以降に先送りする方向で調整しています。
これを受け、日銀は、4日交付税が振り込まれる予定だった地銀などの金融機関の資金繰りに影響が出ないようにするため、およそ1.9兆円もの大量の資金を地銀などの金融機関に貸し出しました。日銀によりますと、今回の資金供給は、おととし10月に設立した「資産買い入れ基金」を使った形で行われ、1日当たりで過去最高額となっています。(04日10:31)