経営難に陥っている家電大手・シャープが、銀行からの融資を受けるために、保有しているパイオニアの株式を大量に担保に入れていたことが明らかになりました。
これはシャープが3日に提出した大量保有報告書で分かったものです。
シャープはパイオニアの株式を14.28%持っていましたが、主力取引銀行のみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行に対し、1500万株ずつを担保に入れた結果、保有比率は9.20%に下がっています。
資金繰りが悪化しているシャープは、先月末に2つの銀行から合わせて1500億円の融資枠の設定を受けており、その担保としてパイオニア株を差し出したと見られます。
シャープは相次ぐ格下げで市場から直接、資金を調達することが難しく、銀行からの融資に頼らざるを得なくなっていますが、担保を入れなければ融資を受けられない状況が浮かびます。(03日18:16)