15日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点では1ドル=119円38~41銭近辺と前日17時時点に比べ22銭の円安・ドル高水準で推移している。前日のニューヨーク市場で円の売買を積極的に手掛ける雰囲気がなく、1ドル=119円をはさんでもみ合った流れを引き継いで始まった。その後は国内輸入企業から実需の円売り・ドル買いが出て、10時すぎに119円50銭近辺をつけた。中値決済に絡む取引の後は円売り・ドル買いが一巡し、もみ合いとなった。「日本時間15日夜に複数の米経済指標の発表を控え、市場参加者が持ち高を一方に傾ける動きは限られた」(国内銀行)という。
10時前の中値決済は「ややドル不足」(国内銀行)との観測が出ていた。9~12時の円の高値は119円18銭近辺で、値幅は32銭程度だった。
円は対ユーロで4日続落した。12時時点は1ユーロ=136円16~19銭近辺と同45銭の円安・ユーロ高水準で推移。朝方は、前日の海外市場でユーロが円に対して買い優勢となった流れを引き継いで始まった。持ち高調整の円売り・ユーロ買いが進んで下げ幅を拡大し、11時すぎにきょうここまでの安値である136円33銭近辺をつけた。
ユーロは対ドルで4日続伸した。12時時点では1ユーロ=1.1404~07ドル近辺と同0.0015ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。前日の海外市場で、持ち高調整目的のユーロ買い・ドル売りが優勢になった流れを引き継いだ。11時すぎにきょうここまでの安値である1ユーロ=1.1418ドル近辺をつけた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕