【NQNニューヨーク=川内資子】15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。前週末と同じ1ドル=123円35~45銭で取引を終えた。市場では16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが強く、方向感に乏しくもみ合った。
市場では米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで政策金利の据え置きを含め金融政策の現状維持を決めるとの予想が多い。ただ、先行きの政策運営を占おうと、FOMC後のイエレンFRB議長の記者会見やFOMC参加者による金利の見通しなどを見極めたいという市場参加者が多く、様子見ムードが強かった。
6月のニューヨーク連銀景気指数と5月の米鉱工業生産指数はともに前月比で低下した。米製造業の減速が意識され、ドルが売られる場面もあったが続かなかった。
円の高値は123円30銭、安値は123円54銭で値幅は24銭と小さかった。
円は対ユーロで3日続落し、前週末比25銭円安・ユーロ高の1ユーロ=139円20~30銭で取引を終えた。ユーロが対ドルで上昇した場面で、円売り・ユーロ買いが優勢となった。
ユーロはドルに対して小幅ながら続伸し、前週末比0.0015ドル高い1ユーロ=1.1280~90ドルだった。欧州連合(EU)などによるギリシャへの金融支援を巡る協議の不調が伝わり、ユーロは売られて始まった。ただ、米指標の悪化を受けて次第にドル売りが優勢となった。FOMCを控えた持ち高調整のユーロ買い・ドル売りもみられたという。
ユーロの高値は1.1295ドル、安値は1.1205ドルだった。