【NQNニューヨーク=川内資子】17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅ながら7営業日ぶりに反発した。前日比5銭の円高・ドル安の1ドル=124円05~15銭で取引を終えた。このところ円安・ドル高が急速に進んでいたため、週末を前に利益確定や持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りが入った。
米長期金利が小幅ながら低下(価格は上昇)したため、将来的に日米の金利差が縮小するとの観測も円買いを促したとの指摘もあった。
6月の米消費者物価指数(CPI)が前月比で上昇し、6月の米住宅着工件数も市場予想を超えて増えた。米景気が順調に回復しているとの見方から円売り・ドル買いが勢いを増す場面もあった。
フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長が17日、米国でのインフレ率の低さを指摘したと伝わったが、相場の反応は目立たなかった。
円の高値は123円94銭、安値は124円17銭だった。
円は対ユーロで3日続伸。前日比65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=134円35~45銭で取引を終えた。ユーロが対ドルで下落したことにつれて、円買い・ユーロ売りが優勢となった。
ユーロはドルに対して3日続落し、前日比0.0045ドル安い1ユーロ=1.0825~35ドルだった。ユーロは一時1.0828ドルまで下げ、5月27日以来ほぼ1カ月半ぶりの安値を付けた。米経済指標の改善を受けて、ユーロ売り・ドル買いが広がった。
高値は1.0895ドルだった。