巨大岩の直撃で大破した軽四輪貨物車。荷台は押しつぶされたが、運転者は軽傷ですんだ=日田市大山町東大山
25日午前10時40分ごろ、大分県日田市大山町東大山の市道(スカイファームロードひた)で、道路脇の斜面から大きな岩が落下し、通りかかった60歳代の男性会社員=熊本県小国町=の軽四輪貨物車を直撃した。後部の荷台部分が完全に押しつぶされたが、運転席は間一髪で直撃を免れた。男性は頭部打撲の軽傷。
日田署の調べによると、男性は日田市に向かっていたところ、突然、倒木と落石に巻き込まれたという。岩は高さ約4メートル、幅約4メートルで、そのままガードレールを突き破ってがけ下に落ちたという。
道路を管理する日田市によると、この岩はもともと、道路から約100メートルほど奥のスギ林の斜面に突き出ていたが、地震や最近の雨で地盤が緩み、落下したようだという。
斜面にはまだ、高さ約1メートルほどの岩が残っており、道路は一時通行止めに。落下防止の大型の土のうを積んだ後に解除した。
14日夜の最初の大きな地震の直後には、現場から約3キロ離れた同じ市道でも、高さ2メートル、幅4メートルの岩が落下している。(松本健造)