2014年2月の東京都知事選をめぐり、元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄被告(67)らが運動員に報酬を配ったとされる事件で、公職選挙法違反(買収)の罪に問われた陣営の元出納責任者・鈴木新(あらた)被告(58)の公判が1日、東京地裁で結審した。検察側は懲役1年6カ月を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。判決は14日に言い渡される。
検察側は論告で「買収額は計545万円と相当高額。立場と責任をわきまえず、安易に買収に加担した」と指摘。一方、弁護側は「田母神被告らに強く意見を言える立場になく、終始従属的だった。真相解明に尽力し、深く反省している」と情状面の考慮を求めた。