(11日、西武2―0日本ハム)
西武は15カードぶりに勝ち越した。立役者は多和田。日本ハムを3安打に抑えて、今季ルーキーの完封一番乗りをつかんだ。「思い切って攻めていった結果」と胸を張る。
打撃好調の大谷への投球が象徴している。「いい打者なので、インコースにどんどん突っ込まないとやられる。抜けないように、投げきることだけを考えていた」。臆せずに懐を直球で攻め続け、一回1死二塁では見逃し三振。九回2死一塁も一ゴロに仕留めた。
札幌ドームはデビュー戦の舞台でもあった。そのときは2回持たずに降板。「悔しい思いは頭の中にある。ここでいい投球をする意気込みはあった」。雪辱を果たし、表情にも自信がみなぎっていた。
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○田辺監督(西) 15カードぶり勝ち越し。「長かった。多和田は今季一番の内容。直球で押し込んでくれた」
○秋山(西) 五回に先制の2点適時二塁打。「先発の多和田がいい投球をしていたので、何とかしたかった。タイムリーは久々なので感動した」