政府と沖縄県は31日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画をめぐる訴訟の和解を受けた作業部会を首相官邸で開いた。杉田和博官房副長官、安慶田(あげだ)光男副知事らが出席。沖縄側は移設先の同県名護市辺野古の地上部分での工事について、一部の受け入れを検討する考えを示した。
作業部会の開催は7月以来3回目。政府側が、和解に伴い中断している辺野古の米軍キャンプ・シュワブ陸上部の工事再開について理解を求めた。
これに対し、県側は老朽化した隊舎2棟の建て替えを認める方向で検討することになった。辺野古の埋め立て工事と直接関係ないとの説明があり、安慶田氏は記者団に「(建て替えは)埋め立ての区域外だと確認した」と述べた。一方、政府が打診したコンクリートプラントの建設について、県側は「辺野古の埋め立てに使われる懸念がある」として拒否した。
県側は、辺野古沖の立ち入りが…