この日合流した海外組を中心にボール回しをする選手たち=増田啓佑撮影
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選に備えて合宿中の日本代表は、海外組の状態に気をもむ。13人のうち、8月に開幕した欧州各国リーグでここまで出場時間が8割を超えるのは酒井宏、酒井高、原口の3人だけ。主軸の多くが、所属先で出場機会を失っているからだ。
日本代表 最終予選レポート
最も深刻なのは本田で、終盤の途中出場2試合にとどまる。DF陣も吉田が開幕戦のみで出番を失い、長友は2日に開幕戦以来の出場を果たしたばかり。岡崎や香川も苦しみ、並行して戦う欧州チャンピオンズリーグでも2試合出番がない。前回のW杯アジア最終予選時と比べ、軒並み出場機会を減らしている。
それでもハリルホジッチ監督は「ポジション争いのレベルがJリーグとはまったく違う」と、従来通りの海外組を呼び寄せた。例えば、今季からスペイン1部セビリアに移籍したMF清武が競うのは、ブラジル代表経験者のガンソやフランス代表歴のあるナスリだ。
2日の合宿初日に清武は、「競…