ランナーとして起用され、77ヤードを稼いだ立命大のエースWR猪熊(中央)
アメリカンフットボールの関西学生リーグは22日、京都・西京極陸上競技場で第5節の2試合があり、2連覇を狙う立命大が京大から4タッチダウン(TD)を奪い、28―3と快勝。5戦全勝とした。1勝同士の対決は龍谷大が甲南大を下した。23日は関学大と関大の全勝対決がある。
■エース覚醒、王者の風格
王者立命大が個々の能力の高さを見せつけ、京大をねじ伏せた。ここまで不完全燃焼だったエースRB西村七斗(3年)が目覚めたのは大きい。第2クオーター(Q)2分19秒、密集を抜け、タックルをかわして36ヤードのTDラン。次の攻撃でも短いパスを受け、約70ヤードを駆け抜けるTDだ。第2Qの途中に脳振盪(のうしんとう)の疑いで退いたが、格の違いを示した。米倉監督は「ウチのアドバンテージ(利点)を生かせました」と笑った。
■京大、選手権出場逃す
京大が3敗目を喫し、全日本大学選手権出場の可能性が消えた。西村監督は「当たり負けですね。かつては『京大のタックルは痛い』と言われました。それを取り戻します」と語った。次の相手は関学大だ。「今年の関学さんは立命さんより2ランク下だと思います。勝機はある」。西村監督は強気に前を見た。
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龍谷大(2勝3敗)23―0甲南大(1勝4敗)、立命大(5勝)28―3京大(2勝3敗)