第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、野球日本代表「侍ジャパン」が入る1次リーグB組は7日、日本―キューバ戦(東京ドーム)で始まる。4チーム総当たりのリーグ戦方式で、上位2チームが2次リーグに進出する。
特集:2017WBC
キューバはB組で日本の最大のライバル。伝統的に強打が看板で、中軸は日本球界経験者のセペダ、デスパイネ。21歳のメサ、19歳のセスペデスら若手が脇を固める。捕手のモレホンなど下位打線にもパワーヒッターが並び、甘い球は禁物だ。オリックス、西武との強化試合は計3得点で、本調子ではなかった。先発投手陣の軸は右腕ブランコ。スリークオーターからサイド気味まで、腕の角度を変えて投げる変則投手だ。当初は日本戦の先発が有力視されたが、3日の試合で73球を投げた。別の投手をぶつけてくる可能性もある。
■豪州、変則左腕そろう
オーストラリアは4日の強化試合(対阪神)で13三振。変化球の対応に苦しんでいた。ヤクルトで4本塁打に終わったデニングが中軸に座るなど、打線は迫力不足。投手陣は大リーグで2年連続50試合登板のヘンドリックスが調整遅れで登録メンバー外に。ただ、変則の左投げがそろい、青木ら左打者は手を焼きそう。
■中国、苦境打開なるか
中国は大リーグ通算82勝で2年ぶりに現役に戻った左腕ブルース・チェンが日本戦の先発候補。4日のオリックス戦が復帰後初の実戦登板と調整不足は明らかだが、他投手は実力で一枚落ち、台所事情は苦しい。昨季大リーグ傘下3Aでプレーした33歳のチャンと28歳のウォンを中心に、打線が苦境を打開したい。
■1次リーグB組(東京ドーム)
3月7日(火) 日本―キューバ(19:00)
3月8日(水) 中国―キューバ(12:00) 日本―豪州(19:00)
3月9日(木) 豪州―中国(19:00)
3月10日(金) キューバ―豪州(12:00) 日本―中国(19:00)
3月11日(土) プレーオフ(19:00)
(上位2チームが2次リーグへ。3チームの勝敗が並んだ場合はプレーオフ)