高校通算96本目となる3点本塁打を放った早稲田実の清宮
早稲田実の清宮幸太郎主将(3年)が28日、沖縄県高校野球連盟主催の招待試合(沖縄セルラースタジアム那覇)の美来工科戦で、高校通算96本目(練習試合を含む)の本塁打を放った。5点を追う八回2死二、三塁、初球を振り抜く右越え3点本塁打だった。試合は5―7で敗れた。
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清宮の調子は決して良くなかった。招待試合は春季沖縄県大会4強を相手に2日間の日程で行われた。7―6で勝利した前日の沖縄尚学戦は3打数1安打、12―6だった美里工戦は3打数無安打。この日も2打席目まで凡退していた。
だが、七回の3打席目で右前安打を放ち、楽な気持ちで八回の4打席目を迎えた。「甘いところに来た。一発で仕留められてよかった」とはにかんだ。
試合のたびに大勢の観客が詰めかけ、メディアの注目を浴びる。清宮は周囲からの期待をしっかりと受け止めている。「ここ(沖縄)まで来て、ふがいない結果で帰るのは自分も悔しい。当たり前ではない環境に感謝しながら、見に来てくれた方に満足して帰ってもらうこともモチベーションにしている。打ててほっとした」と心境を語った。
この日の2試合目に予定されていた興南戦は雨のため中止になり、沖縄の招待試合は2勝1敗で終えた。来週は愛知県での招待試合に臨む。清宮は「試験も終わり、野球に集中するだけ。調子を上げていきたい。100号は意識しないと言えばうそですが、気持ちを変えずにやりたい」と話した。(坂名信行)