中日・ゲレーロ
(13日、中日7―5日本ハム)
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中日は初回に許した3点差をひっくり返して、逆転勝ちを飾った。3人の助っ人が、勝利の立役者だ。
反撃のきっかけは4番ビシエドだ。一回2死二塁。3ボール1ストライクから高めに浮いた140キロの速球を豪快に振り抜くと、高い放物線を描いて左翼席に入った。見送ればボール球。「結果は出なくても、どんどん打っていく。打てるスピードだった。あの一発で1点差に縮まったから、とてもよかった」。六回にも再び同点に追いつくソロ本塁打。昨年5月7日の巨人戦以来となる1試合2本塁打で、勢いづけた。
次に流れを引き寄せたのは、2番手投手のジョーダンだ。4日の楽天戦に先発してから、中8日で中継ぎに回った。六回は3者連続三振に仕留めると、七回は1死一、三塁から3番中田を見逃し三振、4番レアードを捕邪飛に打ち取った。「ハングリーな気持ちで戦った。自分で作ったピンチ。アドレナリンが出た」。2回無失点でバトンを渡した。
2人が作ったいいムードを、最後はゲレーロがつないだ。同点の八回1死二塁で、フェンス直撃の左中間二塁打。「ジャストミートすることだけを考えた。最後の打席でチームの勝利に貢献できてうれしい」
3位DeNAとのゲーム差は「1」になり、今季初のAクラス入りも見えてきた。ビシエドはいう。「ほかのチームが心配するくらい、今、自分たちのチームは調子がいい」(野田枝里子)
○森監督(中) 「ジョーダンが2番手でいって、抑えてくれたことで、打線にいい援護になった」
○ジョーダン(中) 六回から2番手で2回無失点と好投。「ハングリーな気持ちで戦った。アドレナリンが出た」
○ゲレーロ(中) 八回1死二塁からフェンス直撃の適時二塁打。「最後の打席でチームの勝利に貢献できてうれしい」
○ビシエド(中) 1試合2本塁打。「ほかのチームが心配するくらい、僕たちのチームは今、調子がいい」