楽天への移籍が決まったオコエ・ディクソン=AP
来季はオコエが2人に――。プロ野球楽天は26日、大リーグドジャース傘下3Aのオコエ・ディクソン外野手(27)を獲得したと発表した。
球団には、2015年秋のドラフトで1位指名された2年目のオコエ瑠偉外野手がいる。ただ、登録名は名字が使われることがほとんど。オコエ・ディクソンも名字の「ディクソン」で登録されるとみられ、「オコエ瑠」「オコエ・ディ」のような珍しい表記にはならない見込みだ。
ディクソンは身長180センチ、体重100キロの右投げ右打ちで、背番号は「55」に決まった。3A通算55本塁打の強打が売りで、今年メジャーデビューした。楽天によると、10月に左肩の手術を受けたが順調に回復しており、獲得に踏み切ったという。ディクソンは球団を通じ「今回の移籍で人生の新たなページが開かれる。優勝に貢献したい」とのコメントを発表した。
4年ぶりのAクラス入りとなる3位で今季を終えた楽天は、ウィーラー内野手とペゲーロ外野手、アマダー内野手がそれぞれ31本、26本、23本の本塁打をマーク。1球団で3人の外国人選手が、同一シーズンに20本塁打以上を記録したのはプロ野球史上初の快挙だった。
一方で長打力のある控え選手が少なく、3人の好不調が打線全体の成績に直結。夏以降の大失速につながった。3人は来季も残留するが、ディクソンにはそこに割って入る活躍が望まれる。安部井寛チーム統括本部長は「ディクソンは逆方向にも長打が打てるし、日本で成功したいという強いハングリー精神も評価した。優勝を狙うチームにおいて、攻撃のオプションが増やせると思う」と期待を寄せている。(松沢憲司)