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1年半で20キロ増、体重も球速も 兄の言葉通りの好投

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-3-30 10:53:42  点击:  切换到繁體中文

 

初戦で24点をあげた強力打線を「三本の矢」が抑え込んだ。29日の選抜大会の2回戦で、初出場の筑陽学園は山梨学院に3―2で競り勝ち、8強に駒を進めた。準々決勝は31日、東邦(愛知)と4強をかけて対戦する。


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耐え抜いた 兄の言葉を胸に 投手・西舘昂汰君


「心臓がバクバクして泣きそうだった」


1点をリードした九回。五回途中からマウンドを守ってきた西舘昂汰(こうた)君(3年)は2死満塁のピンチを迎えた。チームで競い合う2人の投手はすでに降板していた。甲子園入り後、兄の洋介さん(25)からかけられた言葉をかみしめた。「たくさんあったつらいことの成果が、きょう出ると信じろ」


1年だった2年前、苦い経験をした。


当時3年の控え選手が引退する試合で、リードした九回に登板。2アウトを取り、「勝ったと思った」。しかし、最後のアウトが取れずに逆転負けした。「誰にも相談できないほどショックを受けた」


そこから、体を鍛え直してきた。翌日から、調理師の母・祐三子さん(51)に頼み、毎日約1キロの弁当を詰めてもらった。ラグビー経験者の次兄・真吾さん(23)にもトレーニングのメニューを習った。そして、悩みを相談してきたのが今も週に1度は電話する長兄の洋介さんだった。


体作りは「めちゃめちゃきつかった」が、2年の秋には入学時の体重から約20キロ増え、球速も最速145キロと20キロ以上速くなった。終盤のマウンドを任されることが多くなった。


洋介さんの言葉を反芻し、「こんなピンチは何度もあった。強気でいくしかない」。最後の打者は自信のある直球で打ちとった。


「疲れがどっと来たけど、ほっとしている。3人で投げ切れて充実した気分です」。試合後、会心の笑顔を見せた。(木下広大、安藤仙一朗)



 

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