アメリカの12月の失業率は10.0%と依然2桁の失業率が続いていることが分かり、オバマ大統領は雇用の回復に全力をあげる方針を改めて示しました。
アメリカ労働省が8日発表した雇用統計によりますと、去年12月のアメリカの失業率は10.0%で、10月以来3か月連続で2桁の失業率が続いています。
「我々が経済を再び軌道に乗せるためには、何よりも雇用の回復が必要です」(アメリカ オバマ大統領)
オバマ大統領は「経済の回復は一直線には行かない」と、国民に忍耐を求めるとともに、雇用の回復を最優先に経済運営に取り組む考えを強調しました。
一方、雇用動向をより敏感に反映する非農業部門の就業者数を見ると、12月は前の月に比べて8万5000人の減少と、10万人を下回る小幅な減少にとどまりました。
また、その前の月である11月の就業者数が改定され、前月比4000人のプラスだったことが明らかになりました。
景気の後退が始まってから1年11か月ぶりに就業者数が増加に転じたことになり、市場関係者の間では雇用市場の悪化は底打ちしつつあるのではないかとの期待も出ています。 (09日06:00)