今年の春闘は、トップを切って鉄鋼の各組合が経営側に「定期昇給の維持」などを柱とした要求書を提出しました。ベースアップ要求が見送られるのは6年ぶりです。
「『雇用と生活を守りきる』ことに主眼をおき、自制的な要求としたものであります」(新日鉄労連 宮崎和彦 会長)
東京・千代田区の新日鉄の本社では、組合側の代表が春闘の要求書を読み上げ、経営側に提出しました。
デフレの進行や業績の低迷などを受け、今年の春闘では連合がベースアップの統一要求を断念しており、鉄鋼の組合でも6年ぶりにベースアップ要求を断念。
勤続年数が増えるごとに昇給する「定期昇給」の維持と、60歳以上の雇用確保を要求の柱に据えています。
このほか、自動車や電機メーカーなどの組合も今月25日までに要求書を提出し、春闘の交渉が本格化します。(05日10:40)