携帯型音楽プレーヤーの販売競争が激しさを増しています。
2日、アップルの最高経営責任者・スティーブ・ジョブズ氏がお披露目したのは・・・
「iPodシリーズは毎年改良を重ねて使い勝手も良くしています。今年は特にすごいよ」(アップルCEO・スティーブ・ジョブズ氏)
携帯型音楽プレーヤー「iPod」シリーズの新商品。一番売れているという「iPodタッチ」には新しくカメラ機能がつきました。さらに、無線LANを使うとビデオ通話もできます。高画質の動画を楽しめるようになり、ゲーム機能も充実。多機能性を前面に打ち出した新機種は、もはや音楽プレーヤーの域を超えています。価格は2万900円から。日本では来週から販売される予定です。
「音楽はもう欠かせない感じになってるじゃないですか」
「“iPodタッチ”を使ってます」
「ソニーの“ウォークマン”」(街の人)
国内の携帯型音楽プレーヤー市場は、アップルの「iPod」、そして老舗・ソニーの「ウォークマン」にニ分されています。iPodは9年前の登場以来、圧倒的なシェアを誇っていました。しかし、同じアップルから音楽プレーヤーの機能がついた携帯電話「iPhone」が発売され、携帯電話で音楽を聴く層が増え、iPodは低迷します。
さらに・・・
「ソニーの比較的1万円以下の安いモデルで、若い人たちの音楽のヘビーユーザーの人たちに非常に受け入れられている。月間でアップルをソニーが抜くということは、非常に大きな出来事」(市場調査会社「BCNアナリスト」・道越一郎氏)
ウォークマンのシェアが拡大し、8月の国内販売台数で初めてトップの座を奪いました。
多機能性を全面に出す「iPod」。音楽専用プレーヤーに特化し、信頼を回復した「ウォークマン」。ユーザー達は・・・
「機能が一緒だったら絶対ウォークマンの方が安い」(ウォークマン派・50代会社員)
「iPodだと特に操作がしやすい」(iPod派・10代学生)
「使っていて気持ちいい。音質は必要にして十分」(iPod派・30代ミュージシャン)
「(Q.機能はいっぱいあった方が?)いいと思う。カレンダーとミュージック機能をメインに使っている」(iPod派・20代会社員)
「私は音楽プレーヤーは音楽プレーヤーで分けたいので、あんまりそんなに(機能は)必要ないのでは」(ウォークマン派・20代会社員)
携帯型音楽プレーヤー市場は前年比で1割近く拡大しています。今後の覇権争いの行方は・・・
「8月にアップルとソニーがシェアが接近して、一時逆転したりしながら今度アップルが新製品を出すとまたそのシェアが再逆転されて広がる」(市場調査会社「BCNアナリスト」・道越一郎氏)
(02日22:59)