17日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は1万8000円近辺でもみ合った後、一時上昇に転じた。後場発表の20年国債入札が順調だったことで、改めて株式市場にも安心感から「幅広い銘柄に買い直す動きが広がった」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との指摘があった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに前日から0.2%程度高い水準で推移。業種別TOPIXは鉱業の下げが大きい状態が続く。一方で建設業、水産・農林業が上げ幅を広げている。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆5348億円、売買高は15億6887万株。東証1部の値下がり銘柄数は604、値上がりは1125、変わらずは133となっている。
個別銘柄では、三菱UFJや三井住友FGが再び小幅安に転じた。14時に日経電子版やQUICK端末などが「全国農業協同組合連合会(JA全農)系のコープケミカル(4003)と丸紅系の片倉チッカリン(4031)は今年10月に合併する方針を固めた」と報じた。報道が伝わった後2社の株価が急伸し、東証は事実確認のために売買を一時停止した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕