【NQNニューヨーク=川内資子】16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅ながら続落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=120円50~60銭で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を17日に控えて様子見ムードが強いなか、持ち高調整目的の円売り・ドル買いがやや優勢となった。
市場では17日までのFOMCで、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを決めるかどうかの見方が分かれている。結果を見極めたいとして、積極的な取引を見送る市場参加者が多かったという。
相場は動意に乏しかったが、米中長期金利が高水準で推移しており日米の金利差を意識した円売り・ドル買いが出たとの指摘があった。
円の安値は120円73銭、高値は120円38銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反落し、前日比40銭円安・ユーロ高の1ユーロ=136円05~15銭で取引を終えた。8月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で低下した。米国でのインフレ圧力の鈍さが意識され、ドルが対ユーロで下落。円売り・ユーロ買いにつながった。
ユーロはドルに対して3営業日ぶりに反発し、前日比0.0020ドル高い1ユーロ=1.1285~95ドルだった。米CPIを受けてユーロ買い・ドル売りがやや優勢となった。
ユーロの高値は1.1321ドル、安値は1.1219ドルだった。