中日の岩瀬仁紀投手(41)が7日、名古屋市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、野球協約の減額制限(1億円超は40%)を大きく超える2億5千万円減の年俸5千万円でサインした。ただ表情に悲愴(ひそう)感はなく「ことし1年何もしていないので覚悟はしていた。けがで終わりたくはなかった」と現役続行へのこだわりを口にした。
今季は春のキャンプで左肘を痛め、1、2軍ともに公式戦での登板はなかった。朝起きてみないと肘の状態が分からない日々が続いたそうで「やっと投げられると思ったときに必ずおかしくなった。非常にきつかった」と振り返った。
11月下旬、球団側へ正式に来季も現役続行する意思を伝えたという。プロ野球最多記録の通算402セーブを挙げている左腕は「やれる自信はある。ことしやめなくて良かったと思えるようにしたい」と巻き返しを誓った。(金額は推定)〔共同〕