早稲田実を破って初優勝を飾り、喜ぶ履正社の選手たち=角野貴之撮影
第47回明治神宮野球大会の第5日は15日、高校の部の決勝があり、履正社(大阪)が早稲田実(東京)を11―6で破り、11年ぶり2回目の出場で初優勝を飾った。近畿勢の優勝は、32回大会(2001年)の報徳学園(兵庫)以来。来春の選抜大会の「神宮大会枠」は近畿に与えられる。
【動画】一回早稲田実、清宮が先制ソロ本塁打
早稲田実が一回に清宮の本塁打で先制すると、履正社は同点の三回に安田の3ランで勝ち越し。早稲田実が3点を追う三回に清宮、野村の連続適時打などで5点を取ると、履正社は四回、片山の3点本塁打などで一挙7点を奪い、試合を決めた。
■期待通りの打ち合い、清宮・安田が一発
好打者を擁するチーム同士の対戦となった高校の決勝は、期待通りの打ち合いとなった。
幕開けは早稲田実・清宮の一発だ。「勝てば優勝というよりは、目の前の試合を勝つだけという気持ちで挑みたい」と話していた主将は一回2死、真ん中にきた134キロを仕留める。高校通算76号となる先制本塁打を右越えに運んだ。
履正社の3番安田も黙っていない。前日は「清宮に負けないバッティングをしたい」とライバル意識をあらわにしていた。三回1死一、三塁。初球の直球を振り抜くと、高校通算44号となる勝ち越し3ランが右翼席へ飛び込んだ。
両主砲の一発で、互いの打線は活発に。早稲田実が三回、清宮、野村の連続適時打など5得点で逆転すると、履正社も四回に7番片山の3ランなどで7点を奪い、再び試合をひっくり返した。
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履正社高OBのヤクルト・山田 「新チームで挑んだ大会で最高の結果が出て本当にすごい。これからもチーム一丸となって頑張ってほしい。応援しています」