室内練習場で体を動かす履正社の選手たち=31日午前10時1分、阪神甲子園球場、加藤諒撮影
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履正社は、冒頭の30分間をアップにあてた。入念なストレッチを終え、「いっせーのーで」という若林将平主将の声に合わせて選手たちが体を大きく動かした。「(動きを)そろえていこう、そろえて」と松平一彦部長が声をかけると、返事とともに緊張感が漂った。短いダッシュや体幹トレーニングなど強度の高いメニューも取り入れて体をほぐした後、打撃練習に。「履正社は一度、選抜で準優勝しているので、あとは優勝しかない」と若林将平主将は気を引き締める。全4試合で登板したエースの竹田祐投手は、笑顔でリラックスした様子だった。
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大阪桐蔭はエース徳山壮磨と根尾昂、香川麗爾の3投手がブルペンで投球練習を行った。準々、準決勝で連投した徳山投手はマウンドよりも数メートル手前から捕手を立たせたまま、フォームを確認するように投げ込んだ。ここまで31回を投げて5失点と内容が良い。前夜の取材で「3連投になるかもしれないけど、ここまで来たら投げきって、何が何でも優勝したい」と話していたが、1日の「休養」ができたことはプラスになりそうだ。その後、野手陣が打撃練習。1番藤原恭大選手、4番山本ダンテ武蔵選手らが、鋭い振りで快音を響かせていた。