高校通算80本目の本塁打を放った早稲田実の清宮
高校野球の春季東京都大会準々決勝が15日、東京の神宮第二球場であり、早稲田実の清宮幸太郎主将が駒大戦で2打席連続の通算80、81本目の本塁打を放った。本塁打は今年の公式戦に入って初めてだった。
1本目は5点リードの四回1死一、二塁。「詰まりましたが上がった角度がよかった」と右越え本塁打。2本目は五回1死一塁で、外角の直球を泳ぎながらバットの芯に当て、中堅フェンスを越えた。
試合後の清宮は「素直にうれしい。気持ちもすっきりした」と笑顔を見せた。今年に入ってからの本塁打は選抜前の3月8日の早大との練習試合で放った1本だけで約1カ月ぶりの感触だった。選抜大会は2試合で9打数3安打0打点と結果が出せずに終わり、その後の春季東京都大会4回戦までも、打ち損じが目立つなど思い通りのスイングが出来ていなかった。
だが、前回の9日にあった試合から約1週間、打撃フォームをもう一度見直し、改善点が分かったという。「下半身の動きですね。色々試してきた。不調が続いていたがきょうは自信があった」という。
チームは駒大に14―2の五回コールドで勝ち、4強入りを決めた。「80本塁打が目標ではない。打てるだけ打ちたいが、それよりも優勝に導ける打撃をしたい」と語った。(坂名信行)