CMの撮影で踊る高校生たち=大阪府枚方市、井手さゆり撮影
高校球児を同じ高校生がダンスで応援するCMが、今年も放送されている。2015年から続く第3弾で、今年は紅白の2チームによるダンスバトル風の仕上がりとなった。
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踊るのは大阪府立登美丘高校(堺市東区)の女子高生と、興国高校(大阪市天王寺区)の男子高生の計約70人。ロック調に編曲された大会歌「栄冠は君に輝く」に合わせて、躍動感あふれる踊りを披露する。歌は奈良育英高校(奈良市)と帝塚山学院高校(大阪市住吉区)の生徒らが担当した。
今年のテーマは99回大会にちなみ、「9VS9 ぶつかりあうから、ひとつになれる」。紅白の帽子を身につけた制服姿の2チームが、バットを振るしぐさや投球など野球の動きを模したダンスで対決し、最終的には球場を巻き込んで一つになっていくストーリー。
振り付けは登美丘高校ダンス部員らが考えた。梶原萌部長(17)は「選手の力強さが伝わるような大胆な振り付けに仕上がった」と話す。同校は、高校生のダンス日本一を決めるダンススタジアムで2連覇した経験のある強豪チームだ。
今年は男子の数も昨年の2人から12人に増えた。興国高校のダンス部は昨年、同好会から部に昇格し、さらなる飛躍を目指して、日々練習に励んでいる。宮本翔大部長(17)は、「熱い球児の戦う気持ちをイメージし、踊りにメリハリをつけた。同じ高校生同士、大舞台で精いっぱい頑張ってほしい」と話す。
両校生徒はCM出演が決まった4月から合同練習を重ねた。5月後半、大阪府枚方市の興国学園総合グラウンドで、2日がかりで撮影した。登美丘高校の林沙耶キャプテン(18)は「緊張しながらも楽しく踊れた。頂点を目指す球児の思い、対戦相手と白球を通じてわかり合っていく友情を感じてもらえたらうれしい」と話した。
CMは6月下旬から全国で順次放映されている。朝日新聞社と朝日放送の総合情報サイト「バーチャル高校野球」(http://www.asahi.com/koshien/)で公開している。(吉川喬、半田尚子)