ハイブリッドカーが爆発的にヒットするなど、自動車業界で高まる「エコ人気」。その流れは自動車のタイヤにも広がっています。
ブリヂストンが開いた「環境タイヤ」の発表会。そこである実験が行われました。
従来型のタイヤを履いた車が走り出しました。エンジンを切った状態で従来型のタイヤを装着した車が走行。同じ条件で環境タイヤを装着した車が走ると、環境タイヤを履いた車は従来品より大分遠くに走っています。
その差は車体2台分ほど。地面との摩擦を抑えてより少ない力で走行することで、車の燃費をこれまでより3%ほど改善出来ると説明しています。
「石油を使わないタイヤの実現位チェンジしています」(ダンロップタイヤ営業部・濱田裕史課長)
一方、ダンロップが販売している「環境タイヤ」は、一部の商品で素材の97%に天然ゴムを使用しているということです。
「夏タイヤのおよそ7割が環境タイヤになると今年は見込んでいる」(ダンロップタイヤ営業部・濱田裕史課長)
また、タイヤ業界全体では、環境タイヤをさらに普及させようと、各社統一基準で測定した環境性能を表示する制度を今月から始めます。
「一目で分かるように『低燃費タイヤ』というマークをつけて展開。転がり抵抗がA以上、そしてウエットグリップがD以上のタイヤを低燃費タイヤと呼びましょうという基準を設けています」(ダンロップタイヤ営業部・濱田裕史課長)
「2014年までに、我々の基準で環境タイヤに全製品を置き換えていきたい」(ブリヂストン・荒川詔四社長)
去年は、自動車不況のあおりを食らったタイヤ業界。「エコ人気」を追い風に売り上げ不振からの脱却を図っています。(13日17:33)