日立製作所は、4月1日付けで中西宏明副社長が社長に昇格する人事を発表しました。川村隆会長兼社長は会長職に専念します。
「グローバルに人をいかし、技術を生かすことでチャンスを獲得し、これからどんどんステージをひろげていけると実感している」(中西次期社長)
中西氏は、ヨーロッパやアメリカの現地法人で社長や会長を歴任してきたことや、主力事業となる社会インフラ事業と情報通信事業の両方の経験があることなどを買われて社長に就任することになりました。
日立は、去年3月期の連結決算で7800億円を超える大幅な最終赤字となったことから、当時、子会社の役員だった川村氏を本体のトップにする異例の人事で経営の建て直しを進めてきました。
今年3月期も赤字が続く見通しですが、大規模なリストラなどで赤字が2100億円まで縮小する見通しとなったことから、一定の成果をあげたとして、今後は会長と社長の2人体制で攻めに転じていきたいとしています。(04日20:53)