新型プリウスのブレーキが「一時的に利かなくなる」問題で、トヨタ自動車は、ドライバーの感覚的なもので、構造上の欠陥ではないという認識を示しました。
「素人的に言うならば、ブレーキの踏み具合によって、このくらいの減速感が得られるだろうという、運転の感覚としてお持ちだと思いますが、ポッとスッといくと言うんですか・・・」(トヨタ 品質担当 横山裕行常務)
品質担当の横山常務は、緊急の記者会見で今回の原因について、ブレーキシステムの設定上、雪道など路面の状況によってブレーキの反応がわずかに遅れることがあると説明しました。
その上で、一瞬ブレーキが利かないと感じるのは感覚的なもので、構造上の欠陥ではないという認識を示しました。
また、先月の生産分からブレーキの設定を変更する対策を行っていながら、公表しなかったことについては、次のように釈明しました。
「問題を認識して、改善活動、原因究明だとかをしていたので、クレーム隠しではないと思います」(トヨタ 横山裕行常務)
リコール問題以来、対応が後手に回るトヨタ。今後、なるべく早く対応策を明らかにする考えを示しましたが、ブランドへの信頼が揺らぎかねない事態に陥っています。(04日23:38)