アメリカ・オバマ大統領の経済政策のブレーンで、FRB=連邦準備制度理事会のボルカー元議長が議会で証言し、銀行に自己勘定による投資を禁じることなど、金融規制強化の必要性を訴えました。
オバマ政権で経済回復諮問会議の議長を務めるボルカー氏は、この中で、「預金保険など、公的な保護を受けている商業銀行が、顧客からの求めではない投機に関与することは許されるべきでない」と述べて、商業銀行に自己勘定での投資業務を禁じるべきだとの持論を展開しました。
また、「大きすぎてつぶせない」という固定観念を変えなければならないとして、銀行の規模の制限の必要性も訴えました。
オバマ大統領は先月、ボルカー氏のこうした考えに沿って新たな金融規制強化の方針を発表していますが、大手金融機関や市場関係者は、「金融機能の統合という、これまでの歴史的な流れに逆行している」などと強く反発しています。(03日14:52)