菅総理は急激な円高について、「必要な時には断固たる措置を取る」と述べ、為替介入の可能性を示唆しました。
「為替市場の過度な変動は、経済金融の安定に悪影響を及ぼすものであり、必要なときには断固たる措置をとる」(菅首相)
菅総理は27日の閣僚懇談会で、現在の円高・株安などをめぐる経済情勢について意見交換した結果としてこのように述べ、為替介入の可能性を示唆するとともに、週明けには日銀の白川総裁とも会談する意向を示しました。
さらに今月31日には、円高対策や雇用創出などを盛り込んだ経済対策の基本方針を決定することを明らかにしました。
「予想の範囲内での声明だったので、マーケットへのインパクトはなかった」(トウフォレ上田・石川昌信氏)
この菅総理の発言について、外国為替市場では予想の範囲内だったという受け止め方が多く、円相場は小幅な値動きにとどまりました。
関心は週明けに開かれる予定の菅総理と日銀・白川総裁の会談に集まっていますが、市場関係者は「会談で何らかの対策が打ち出されなければ、円高が一段と進む可能性もある」と話しています。(28日01:43)