30日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比147円39銭(0.78%)高の1万9083円10銭だった。1万9000円台を回復するのは8月28日以来約2カ月ぶり。外国為替市場で円安・ドル高が進み、輸出関連株を中心に買いが広がった。日銀の金融政策決定会合を通過し、取引を手控えていた投資家が買いに動いた。国内主要企業の2015年4~9月期決算発表がピークを迎え、業績動向を見極めたいとの見方から、大引けにかけてはやや伸び悩んだ。トヨタやパナソニック、三菱UFJといった主力株が買われたほか、ファストリや塩野義も指数の上昇に寄与した。 日銀は昼すぎに金融政策の現状維持を決めた。後場寄り直後は株価指数先物に売りが出て、日経平均は一時1万8700円台後半に下落した。ただ、下値が限られたことから次第に買い戻しが優勢となり、円安・ドル高が進むと一段高となった。 昼すぎに「政府は2015年度補正予算案を総額で3兆円を超える規模にする方向で調整に入った」(日経電子版)と伝わり、建設株などにも買いが広がった。「今週は日銀会合のほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)や国内外の重要経済指標の発表などイベントが多く、買いを控えていた投資家が多かった」(明治安田アセットマネジメントの小泉治取締役執行役員)という。 「午後の急伸は意外」との声もあった。「通期見通しの下方修正がこれ以上広がらなければ、先行きも株価はしっかりした基調が続くだろう」(同)として、企業業績の動向を注視する市場関係者が多い。 JPX日経インデックス400は3日続伸、東証株価指数(TOPIX)は反発した。 東証1部の売買代金は概算で3兆1519億円と連日で3兆円を上回った。売買高は26億6855万株。東証1部の値上がり銘柄数は1057、値下がり銘柄数は724、変わらずは125だった。 16年3月期の業績見通しを上方修正した菱地所が上げた。塩野義は11%高、アルプスは6%で終えた。一方、コニカミノルやGSユアサ、NECは終日売りが優勢だった。「4~9月期の営業利益が通期計画に比べ低い進捗」との見方から三菱重は反落した。 東証2部株価指数は続伸した。朝日インテク、ベネ・ワン、瑞光が上げた。半面、富フロンテクやアトム、コメ兵が下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕 |
東証大引け、続伸 日銀会合通過で買い 2カ月ぶり1万9000円台
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