東京都大会を制した早稲田実の清宮
第47回明治神宮野球大会は11日から16日まで、高校の部は10校、大学の部は11校が参加し、神宮球場で行われる。高校の部では、優勝校の所属地区に来春の選抜大会で「神宮大会枠」が与えられる。
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■作新と明徳、開幕試合で対戦
高校の部の注目は東京都大会を制した早稲田実で、2日目の第1試合に登場する。1年夏に甲子園で2本塁打を放って4強入りに貢献した清宮が主将を務める。この秋は27打数9安打で、4本塁打、12打点と存在感を見せたが、決勝の日大三戦では左腕桜井のスライダーにほんろうされ、5三振を喫した。初戦の相手の静岡もエースは140キロ台の球を投げる左腕池谷だけに、どう対応していけるかが見どころになる。
今年の全国高校選手権を制した作新学院(栃木)は、その選手権では準決勝で対戦した明徳義塾(高知)と、開幕試合で顔を合わせる。西武からドラフト1位指名を受けた今井のあとを受けたエースは左腕大関だ。直球は130キロ台だが制球力で勝負ができる。優勝した関東大会も1人で投げ抜いた。打線も好調な打者が下位にもおり、切れ目がない。
近畿大会を制した履正社(大阪)は11年ぶりの出場。今夏の甲子園を経験した強打者の3番安田を中心に、新チームも勝負強い打者がそろう。
■桜美林大・佐々木と明大・柳 ドラ1が出場
大学の部ではドラフト会議で指名された選手が注目を集める。5球団による抽選でロッテに決まった佐々木がエースを務める桜美林大は首都大学で東海大などに競り勝って優勝。関東地区選手権ではソフトバンクに1位指名された創価大の田中に佐々木が投げ勝つなどし、初出場をつかんだ。勝負どころで力投してきた右腕を打線がどこまで援護できるか。
優勝候補は東京六大学を制した明大で、中日1位の柳とヤクルト2位の星の両右腕をそろえる。日大(東都)の遊撃手京田(中日2位)や、富士大(北東北)の右腕小野(阪神2位)らも出場する。
4年連続出場の上武大(関甲新)も実力校で、8回目の出場で初優勝を目指す。(坂名信行)