対戦が決まり、握手をする早稲田実の清宮主将(左)と明徳義塾の山口主将=細川卓撮影
(10日、選抜高校野球 組み合わせ抽選会)
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昨秋の明治神宮大会を制した履正社は初日に日大三とぶつかる。日大三は昨秋の8試合で15本塁打という強力打線。履正社の若林主将は「相手は甲子園で優勝したことがある高校。僕たちは、まだできていない」と警戒した。一方の日大三の桜井主将は「ポジティブにとらえれば、勝てば勢いがつく」。前日のキャプテントークで最多の13校の主将が優勝候補にあげた強敵にも動じることはかった。
■開幕戦「一生懸命やるチーム同士」
開会式直後の第1試合は初出場対決となった。仲間から「いい報告を待っている」と送り出されたという呉の新田主将は「いい報告なんかな」と苦笑い。至学館の木村主将も「びっくりした」とほほえんだ。至学館の麻王(あさお)監督が「一生懸命やるチーム同士。よろしくお願いします」と話せば、呉の中村監督は「大勢のお客さんの中で試合ができるのは幸せ。いい試合を」と応じ、健闘を誓い合った。
■明徳、早実戦へ「乱打戦勝ちきる」
高校通算79本塁打の清宮が主将を務める早稲田実は昨秋の四国大会を制した明徳義塾と戦う。清宮は「手ごわいと思うが、自分たちはどこからでも点を取れる。いい試合ができればと思う」と落ち着いた表情で語った。明徳義塾の山口主将も負けていない。「清宮君は全国でも中心的な選手。『やってやる』という気持ちになった。うちも下位打線で点が取れる。乱打戦を勝ちきりたい」