男子フリー57キロ級決勝で、小柳和也をマット際に追い込む高橋侑希(右)=林敏行撮影
レスリングの全日本選抜選手権の第1日は16日、世界選手権(8月、パリ)代表選考会を兼ねて東京・代々木第2体育館で男女計8階級があり、男子フリースタイル57キロ級で高橋侑希(ALSOK)が3度目の優勝を果たした。男子グレコローマンスタイル80キロ級では前田祐也(鳥取中央育英高職)が3連覇。女子では75キロ級の鈴木博恵(クリナップ)が、階級区分が変わった2014年以前から続く最重量級での連覇を6に伸ばした。男子は優勝した5選手が世界選手権代表に決定。昨年の全日本選手権と優勝者が違う男子フリー125キロ級はプレーオフを制した山本泰輝(拓大)が代表に決まった。女子は強化合宿などを踏まえて決める。
(記録は優勝者)
■各階級の優勝者
【男子フリー】57キロ級 高橋侑希(ALSOK)▽86キロ級 松坂誠応(自衛隊)▽125キロ級 田中哲矢(自衛隊)
【男子グレコローマン】66キロ級 高橋昭五(警視庁)▽80キロ級 前田祐也(鳥取中央育英高職)▽98キロ級 奈良勇太(日体大)
【女子】58キロ級 坂上嘉津季(ALSOK)▽75キロ級 鈴木博恵(クリナップ)
■落選の悔しさ、東京で晴らす
男子フリーの最軽量級は高橋が3試合で1ポイントも奪われない圧勝で世界切符をつかんだ。選考会で敗れたリオデジャネイロ五輪は、今大会は61キロ級に出場する樋口黎に代表の座を奪われ、その樋口が銀メダル。悔しさを味わった。東京五輪の代表もまた、樋口との争いとなる可能性が高いとみる高橋は「世界選手権で勝てないと(樋口に)勝てない。メダルを狙う」。