大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、同校を運営する大阪産業大は19日、大阪桐蔭の元校長(74)と元事務長(50)、元進路指導部主事の3人について、業務上横領と背任の疑いで大阪地検特捜部に告訴状を提出した。
特捜部は大産大の教職員組合が既に提出している告発状と併せて受理するとみられる。
大産大によると、元校長と元事務長は模擬試験料の一部を簿外管理、約1700万円を元校長と娘の口座に送金し着服したほか、約600万円を商品購入に充てて大学に損害を与えた疑いがあるとしている。元主事は業務上管理していた約2千万円を横領した疑いがあるという。
大産大の調査に対し、元校長は「経理処理は元事務長に任せていた」などと関与を否定。元事務長は「元校長の指示だった」と説明している。