大阪大会の開会式で入場行進する選手たち=8日午前、大阪市西区の京セラドーム大阪、加藤諒撮影
大阪大会が幕を開けた。春の選抜大会決勝は史上初の「大阪」対決となり、大阪桐蔭が優勝、履正社が準優勝。春の近畿大会もベスト4に大阪勢3校が残り、優勝、準優勝を独占した。大会は例年以上の混戦が予想される。
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大阪桐蔭は春の府予選、近畿大会を制し、公式戦16連勝が続く。だが、夏の甲子園からは2年連続で遠ざかっており、福井章吾主将(3年)は「大阪のチームは強い。簡単に勝てる試合は少ない」と警戒する。
西谷浩一監督(47)は選抜と夏の大会をそれぞれ山に例え、「春の山と夏の山は別の山。登り切るのにいる装備が違う。夏は連戦を戦い抜く体力、精神力が必要」と話す。
8日の開会式。昨夏優勝校の履正社を先頭に176チームが入場行進した。優勝旗を返還した若林将平主将(3年)は「大阪を制すれば甲子園も優勝できると思う。目の前の試合を勝つことだけ考えたい」と話す。
注目を集めるのは2校だけではない。東海大仰星は、春の府予選で履正社を破り、そのままの勢いで近畿大会は準優勝まで躍進した。津沢大星主将(3年)は「同じ大会で、日本一、二位を倒さないと甲子園に行けないと思うと気合が入る」と意気込む。
上宮太子は、昨秋の府予選で優勝したが、選抜出場を逃した。中山泰斗主将(3年)は「何が何でも、どんな形でもいいから、勝って甲子園で勝ちたい」と話す。
昨秋の府予選で8強に残った北野の大山亮主将(3年)は選抜決勝を見て、「大阪の野球は全国の舞台で通用すると実感した。仲間を信じて、1球1球に気持ちを込め、試合に臨みたい」と話した。(半田尚子)